闇金業者は、返済が滞ると基本的に苛烈な取り立てを行います。
それはとても執拗であり攻撃的で、相手に恐怖を与え脅すことで、本来支払う必要のないお金を奪おうとするものです。
闇金業者が行なう取り立ての方法
最初に知っておくべき事は、闇金業者が自宅や会社に取り立てに来ることは、彼らにとって大きな危険を伴うという事です。
まず、闇金業者が行なう取り立ての方法は、基本的に電話やメールで行われます。
闇金業者はそのほとんどが090金融と言われる、携帯電話を使い拠点を隠して活動してるか、連絡網のみで拠点を持ちません。
「業者」とはいいますが、実際は犯罪集団なので常に警察による捜査と逮捕のリスクがあります。
これを回避するために、あまり直接的な行動、例えば直接取り立てると言うことがしにくいのです。
その為、闇金業者の取り立ては、基本的に電話で行われます。
闇金業者の行う取り立ての手段
まず、闇金業者への返済が遅れると、最初はていねいな物言いである時もありますが、だんだんと口調が激しくなり本性を表します。
闇金業者の取り立ては非常に暴力的なのが特徴で、例え電話越しと言ってもかなりの恐怖を感じるものがほとんどです。
内容も凶悪で、闇金業者から借りている本人にとって「やられては困ることをする」と脅して、相手を窮地に追い込みます。
家族や親戚に取り立てに行くと脅す
闇金業者が最も多く使う脅し文句は、家族にバラす、親戚に取り立てに行く等です。
相手にとって困る事をすると脅すことで、何としてでもお金を作らせようと仕向けます。
特に高齢者や女性相手になると、とても聞くに堪えない暴言を交えて行われる事もあり、取り立てを受ける人の精神を大きく削り、健康にも害を及ぼします。
会社に行く、バラすと脅す
会社に取り立てにいく、会社にバラすというのも闇金業者が取り立てをする時によく使われるものです。
これもなんとしてでもお金を作らせる目的で行われるもので、会社を解雇されるような行動を起こす事を示唆して脅すという卑劣な行為でもあります。
電話を何度も繰り返す
暴言や脅しは行わずに、電話を24時間かけ続けて精神的に疲弊させると言った行為も行われる事があります。
電話に出ると無言であったり、「金を返せ」と繰り返し言うなど、暴力的ではなくとも陰湿な行為です。
この他、意味不明な言葉を繰り返す、法律を持ち出す等の行為もあります。
どういう方法にせよ、闇金業者が取り立てを行なう時は、ほとんどが電話を使い行われます。
闇金業者によってはメールで行われる事もありますが、メールの場合は証拠が残るので、さほど酷い脅しは行われません。
闇金業者が電話で取り立てを行なう理由
闇金業者が基本的に電話(あるいはメール)で取り立てを行なう理由は簡単です。
彼らは、自分たちが行っている事が犯罪であり、適切に対処されると手も足も出なくなるどころか、警察に逮捕される、あるいは相手に取り押さえられる可能性があることをよく理解しています。
もし、闇金業者が直接赴いて暴力的な取り立てを行った時、そこに警察が待ち構えていたり、お金を借りた人が恐怖を感じて人を集めたりすれば、かんたんに捕まります。
手広く闇金という犯罪行為でお金を貸していれば、警察に通報されるリスクも高くなるので、彼らにとっては更にリスキーな状態です。
闇金業者にとっては、直接お金を貸している人の所に行って、取り立てをする事は逮捕される危険が大きいので、直接取り立てに来ることはほぼありえません。
もし闇金業者が逮捕され起訴されてしまうと、その手口によっては数千万円の罰金に加えて、数年間の懲役が待っています。
加えて被害者への賠償責任も加わるので、その代償は想像以上に大きなものです。
そのため、彼らは逮捕されるリスクを犯してまで直接行動を起こす事はありません。
ただし、警察には民事不介入の原則というものがあるので、闇金業者のなかには家や会社にまで取り立てに来る者も。
闇金業者が取り立てに来た場合、警察に通報すると記録が残るので決して無駄ではありません。
しかし、実際は警察では対処出来ない事も多いので、「取り立ては電話だけだから大丈夫」と思わないでください。
闇金業者から取り立てを受けたらどうすればいいのか
闇金業者に対処出来るのは警察と法律の専門家である弁護士しかいないので、警察への相談と、闇金への対応実績の多い弁護士に依頼するのが解決の近道です。
これは闇金業者が最も嫌がることでもあり、弁護士、あるいは警察が介入しているとわかると、闇金業者は電話、または直接の取り立てが事実上できなくなります。
基本的に、闇金業者が自宅や会社に来る事はありません。
しかし、完全な解決を望むのであれば、警察への相談と闇金対応に強い弁護士への相談を、これ以上の被害を受ける前に行ってください。