要約　気づいたら借金地獄にはまっていた！それが闇金融です。特にジャンプと言われる優遇は一見すると返済するのに助かりますが実は闇金がなぜ返済不可能なのかよくわかるシステムです。この記事では闇金の恐怖の金利とジャンプについてわかりやすく解説しています

 

私たちは小さなころから両親に「人から借りたものは必ず返さなければなりませんよ」と教えられて育てられてきました。学校生活でも社会生活でも同様に人さまから借りたものは必ず返すようにできているものです。しかし、世の中には例外があります。それが闇金融です。

一度でも借りたら抜け出せない闇金の恐怖のシステムとは？

 

借りたものは返すのが世の中の常識ですがいくら返す意思があっても通常では考えられない手口によって永遠に返すことができないのが闇金融です。

 

返済不可能な闇金融のシステムですが、その前に一般的にお金を借りるときの金利について知っておくことが必要です。

 

普通の金融機関の金利とは？　利息制限法について

 

私たちが一般に金融機関からお金を借りる場合は銀行などの金融機関を利用します。金融機関はお金を貸すときに法律に沿った金利の設定をしなければなりません。

 

もっともポピュラーなのが利息制限法です。利息制限法には金額に応じて利息の上限が決まっています。

 

借入金額　10万円未満の場合は上限金利　20％、10万円以上～100万円未満であれば18％、100万円以上の場合は15％と決まっています。

 

常識の範囲外の金利　闇金の金利とは？

 

それでは闇金の金利についてご説明いたします。闇金融では隠語でトイチなどの言葉が使われますが一般的にどのような意味かと言いますとトイチの場合は10日で1割です。何も考えなければ「10日で1割なんてたいしたことがない」と思われるかもしれませんが10万円を借りた場合は1日の利息は1000円となり、年利では365％になります。10万円が1年後には300万円を超える金額になってしまいます。

 

また、このほかにも10日で5割のトゴ、1週間で3割の週3、1週間で4割の週4などがあります。これらの金利はトイチが優しく見えるレベルです。ちなみに週4の場合は10万円を借りた場合は1日の利息は約5700円となります。年率にすると2085％という超高金利を支払うことになります。

 

苦しくなった時の甘い言葉　「ジャンプ」とは？

 

闇金融でお金を借りた場合に多くの人はしっかりと支払いをします。ところが金利が想像を超える負担となって徐々に支払いが滞るようになります。まじめに支払いをしていたのができなくなるとついに闇金融は本領を発揮します。

 

お金を払えなくなって闇金がする事とは？

 

闇金融はお金を貸すときや支払いをしっかりとしていれば何も言ってきませんが少しでも支払いが滞るようになると態度が急変しますが昔のやくざ映画のように大声で怒鳴ったりするようなことはしません。闇金融が嫌うのは警察などに通報されることなので支払いができない利用者に「今後の相談があるので大至急ご連絡ください。お支払いが困難な場合は当方でも最善の優遇があります。ご安心ください。」というような甘い言葉で呼び出します。

 

多くの債務者は「お金を払わなければならないけど払えない」、だから「連絡もできない」「どうしたら良いかわからない」というような心理状態です。闇金は債務者の心理を知っていますから「優遇」という甘い言葉を使います。

 

優遇は甘い罠？闇金融の真の狙いはジャンプさせること

 

優遇という言葉に乗せられて相談に訪れるとある提案をします。それが「利息だけ収めてくれればいいですよ」という言葉です。これがよく言われる「ジャンプ」の正体です。

 

「利息だけでも」というのがポイントです。元金合わせての支払はキツいが利息だけ収めていけば何とかなる、と考えてしまうのです。普通に考えれば利息だけよりも元金を支払ってしまった方がいいのでは？と誰でも考えます。ところが「支払いができない後ろめたさ」と「渡りに船」という心理状態ではまともな思考などできません。

 

闇金融はこの手を常套手段としてよく利用しています。闇金融が怖いといわれるのが人を落とし入れる手段が非常に巧妙だからです。

 

闇金融にお金が返せなくなったらどうすればよいのか？

 

ジャンプ事で何が起きるのか？利息だけを支払っていくので当然ですが永遠と支払いを続けなければなりません。また、その間も金利がかかっているので利息も増えていきます。つまり、一向に減らないお金を払い続けなければならないのです。

 

しかし、いつかは本当に支払いができなくなってしまうのです。支払いができなくなった時が本当の取り立ての始まりです。もともと法律の外側でお金を貸しているので取り立ても非合法なものばかりです。職場に怒鳴り込んだり、大声で訪問したり、ピザなどの出前を大量に注文したりと嫌がらせはすさまじいものです。警察に相談しても実被害が確認できないと動いてもらえないのが実情です。

 

一番良い方法が闇金専門の弁護士に依頼をする事です。なぜ弁護士？と思うかもしれませんが弁護士が介入することで闇金融は手出しをする事ができなくなるのです。

 

闇金の完全返済をお考えるまえにまずは地元の警察に相談する、闇金所在地の警察署に相談する、闇金専門の弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。